明治の初期から輸入されたゴム織布やゴム塗革を使った靴は、深ゴム靴や七つはぎブーツなどが履きやすい靴として愛用されました。デザイン的に工夫した婦人靴や子供靴も作られましたが、靴需要の主力が堅牢第一の軍靴のため、ゴム靴の本格的な登場・発展は加硫技術が発達した明治末から大正時代にかけてでした。